産まれた瞬間の痛みもあるが、陣痛の痛みは
出産の痛み。あれは想像を絶するものだった。母親から何にもたとえようがない痛みだと聞かされていたが、本当にそんな感じだ。産まれた瞬間の痛みもあるが、陣痛の痛みは引いては押し寄せる波のような感じだ。長い人は何日もかかるというが、あの痛みが長時間続くのは耐えられない。
出産予定日を過ぎても産まれてこなかったので、陣痛促進剤を打つことになった。急に破水して病院へかけつけるということがないのでその点では気持ち的に楽だった。指定された日の朝病院へ行き、分娩室近くの部屋のベッドに寝かされた。点滴を打って待っていたが一向に陣痛がこない。2~3時間ほど待ったような気がする。ずいぶん経ってから少し痛みがきた。その間隔がだんだん短くなる。キリキリと痛む。その痛みが引くと、何事もんなかったような感覚に戻った。
その時はホッとできるのだが、すぐにまた痛みがくる。最初は痛みが引くときリラックスできたが、陣痛が来ると思うとこわくて仕方がない。痛くて耐えられず自分の腕を噛んでいたので右腕には歯型がくっきりいっている。
やっと分娩室へ移動になった。短い距離だがかなりきつい。分娩台に乗るのも一苦労だ。分娩室に入ってからは思ったより早く産まれた。本当に死ぬかと思った・・・。産まれてきた子供を見てもかわいいと思う余裕はなく、エイリアンみたいだと思ってしまった。
後で出産直後の写真をもらったが、自分の顔の色が黄色くなっていた。なぜだかわからないが、出産は相当体に負担がかかるものであることは間違いない。もう2度とあの痛みは経験したくない。